行きつけの寿司屋を知人に紹介するシチュに一抹の憧れがある。
行きつけの寿司屋ってのを持ち合わせていない。
会社の先輩に「今度、行きつけの寿司屋があってさ。そこのマグロがまた絶品なんだわ。それに大将も気さくで優しくて店内も正に江戸前って感じなのよ。そこを是非、信頼する後輩のお前を連れていきたいワケ」
このお誘いを受けたボクは”失禁し尽くした。”
この「し尽くした」という意味を皆様はお分かりか?
もう人生上で二度と失禁することが不可能になるレベル、お小水の管は爆裂し、それはそれはドチャアアアカッコエエエエエ誘い文句を受けてしまったのである。
ボクに信頼を寄せてくれているとかマグロが絶品なんだとか毛ほどもどうでも良い。もっと言えば産毛くらいどうでも良い。
なんと先輩は”行きつけの寿司屋をお持ちで、それを後輩に紹介したい”と仰る。
ちなみに僕が良く行く寿司屋は「はま寿司」、理由は「醤油が美味いから」
はま寿司はなんと醤油の品揃えが豊富で色々な味わいの醤油を楽しめちゃうんだ(^^^)()あまりにオレの脳が「寿司屋といえばはま寿司」と脊髄反射が過ぎるので、行きつけの寿司屋を紹介してくれるといった先輩に「ちなみにその寿司屋って醤油は何種類あります?」とかほざきそうになった。ほざかなくて良かった。末代までの恥になりかねんので。
にしても”行きつけの寿司屋”というワードの耳障りの良さがたまらなく良い。
耳障りをおかずに自慰行為ができるくらい良い。
行きつけの寿司屋。ローマ字にすると”IKITSUKE NO SUSHIYA”であり、16進数にすると”e8,a1,8c,e3,81,8d,e3,81,a4,e3,81,91,e3,81,ae,e5,af,bf,e5,8f,b8,e5,b1,8b”なのです。
寝る前も今日から羊じゃなくて行きつけの寿司屋を数えよう…。
行きつけの寿司屋が1店舗・・・・行きつけの寿司屋が2店舗・・・・行きつけの寿司屋が3店舗・・・
4店舗・・・5店舗・・・とっても増えていいカンジ。
6店舗、7店舗と増えていく行きつけの寿司屋に俺は微かな疑問を覚える。
「行きつけの寿司屋って1店舗しかないからこそ輝くものじゃないか?」と
8店舗・・・9店舗・・・まだまだ行きつけの寿司屋は増えていく・・・。
やめろ・・・俺の頭の中での行きつけの寿司屋概念がどんどん崩れていく!!!やめてくれ行きつけの寿司屋!これ以上、増えるワカメのように増えないでくれ!!!!頼む行きつけの寿司屋!!!
オレの思いとは裏腹に行きつけの寿司屋は勢いとどまることなく増えていく。
何故なのか。少しの憧れとちょっとした好奇心。しかし人を惑わすには十分な要素だった。
俺の行きつけの寿司屋は今後も増えていく。
俺が知り合いに寿司屋を紹介する機会がある時、その時にはもう全国津々浦々の寿司屋が俺の行きつけだ。もはや日本海駿河湾雪景色は全てオレの物。5つの海の覇者、それがどくがんりゅー。好きな寿司ネタはブリで好きな醤油ははま寿司の醤油、みんなそう覚えてくれればいい…俺は寿司屋の概念的でプロアクティブでエスケーツーな何かになりてーんだ・・・・
……
・・・・・・?????????
えーと、ネタがないです。
寿司屋だけってか。終わりです。初夏の暑さに気を付けてください。僕はやられました。